私は、海と地球環境と気候変動の関わりについて研究をしています。

 

人類は、地球環境の保全を念頭において、環境と共生していく事を目指さなければなりません。地球環境問題や気候変動など、人類が直面する様々な問題に海は大きく関わっています。

 

海は、熱や物質を地球の隅々まで行き渡らせる「地球の大動脈」であり、また様々な物質を除去する「地球の大静脈」でもあります。この海こそが、人類も含めた生物にとって住みやすい環境を作っているのです。

 

しかし、その仕組みは未だ分からないことだらけです。この謎に満ちた海を対象に、二酸化炭素、微量気体成分や栄養塩などを採取・分析・解析し、地球環境問題・気候変動に対する海洋の役割を明らかにしています。水の惑星、この神秘な海についてはまだまだわからないことがたくさんあります。今、大気海洋化学が必要とされています。

 

海の表層から深海まで、そして、全地球規模から南極海・オホーツク海・北極海までの空間規模で、炭素循環・窒素循環に関わる統合的研究を行っているのは日本ではここだけと自負しています。化学的手法をもって地球系システムを解き明かすことは、エキサイティングで意義ある学問です。

 

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※大学院生募集:海の世界を研究してみませんか? 南極海に行ってみませんか?全地球的な研究をしてみませんか?さあ、未知なる知の水平線へ出かけましょう。

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【新着・お知らせ】

2019.11.12

学術論文が受理されました(当研究室所属は太字)。

Watanabe YWLi BF, Yamasaki R, Yunoki S, Imai K, Hosoda S, Sato K, Nakano Y(2019) :Spatiotemporal changes of ocean carbon species in the western North Pacific using parameterization technique. Journal of Oceanography, doi: 10.1007/s10872-019-00532-7. 日本沿岸域を含む西部北太平洋における炭酸系物質の媒介変数化を開発し、その技術を用いて日本近海の人為起源CO2の取り込み速度や海洋酸性化の程度を定量的に明らかにした論文.

2019.09.25–09.28

M2の潘君、ポスドクの李さん、渡辺の3名が、日本海洋学会秋季大会・富山大会にて、以下の口頭発表を行いました(当研究室は太字)

潘先亮・李勃豊・渡辺豊: 南大洋における時空間高分解能な海洋系外窒素(Nex)の動態の見積り.

李勃豊・潘先亮渡辺豊: 南大洋における人為起源と非人為起源のCO2の10年変動.

Watanabe YW: Use of man-made geochemical transient tracers to oceanography in the past several decades (from GEOSECS to GEOTRAES).

2019.08.24–09.07 

北大のスイス氷河実習(南極特別実習I:地球雪氷学実習)の引率でスイスに来ています。

 

深層循環に大きな影響を与える地中海中層水。そこへ流れ込む大河・ローヌ川の源流・スイス。毎年、氷河が後退。氷河・河川・海と世界がリンクし地球環境が形成されていることを実感。

 

 

(マッターホルンの近くになるに、ゴルナー氷河をバックに)

 

 

2019.04.25

M2の潘君と柚木君、ポスドクの李さん、渡辺の4名が、SOLAS open Science conference 2019 (2019年4月21–25日、北大)において、以下のポスター発表を行いました(当研究室は太字)

Pan X, Fujita K, Li BF, Watanabe YW: Evaluation of oceanic anthropogenic fixed nitrogen in the western North Pacific and the Southern Ocean.

Yunoki S, Yamasaki R, Li BF, Watanabe YW: Spatiotemporal changes of ocean anthropogenic CO2 and ocean acidification in the western North Pacific by using parameterization.

Li BF, Watanabe YW, Hosoda S, Sato K, Nakano Y: Quasi-real-time and high-resolution spatiotemporal distribution of anthropogenic CO2 in the subarctic North Pacific.

Watanabe YW, Nakano Y, Nishioka J, Ito M: Dynamics of fixed nitrogen cycling between the Okhotsk Sea and the North Pacific.

2019.04.04

学術論文が受理されました(当研究室所属は太字)。

Li BFWatanabe YW, Hosoda S, Sato K, Nakano Y(2019) : Quasi-real time and high-resolution spatiotemporal distribution of anthropogenic CO2Geophysical Research Letter, doi: 10.1029/2018GL081639. 北太平洋における炭酸系物質の媒介変数化を水深2000mまで可能とし、自動海洋観測ロボット(Argo)データに適用することで、詳細な海洋の人為起源CO2の分布を明らかにした論文.

2019.04.02

日本学術振興会・科学研究費補助金:基盤研究(C)が採択されました。

●2019~2021年度:代表 今井圭理さん(北大水産学部おしょろ丸オフィサー)
「日本沿岸海域における海洋酸性化の動態予測手法の開発」

分担者:渡辺豊  

海洋酸性化の研究により一層がんばります。

2019.02.06 

南極海の海洋観測に行ってきました

(2018.12.27–2019.02.01)。

 

世界の気候を決めている南極底層水(AABW)を間近に見て、大いに感動し、気候変動研究によりいっそうがんばる決意しました。

いや〜、南極最高!海洋学やってて良かった。

 

 

(南緯64度、氷山をバックに、半袖にてやせ我慢の記念写真)

北大・工学部3年・須賀俊文さんが、私の話をもとに、北大広報誌プリズム(CoSTEP)に「めぐる深海、太陽のめぐみ」と題して、童話の挿絵のような素敵な絵と文章を書いてくれました。